注目領域レポート:CDR - Direct Air Capture
本日のレポートテーマは、CDR - Direct Air Captureです。CDR(Carbon Dioxide Removal:二酸化炭素除去)とは、大気中から二酸化炭素を直接的に取り除き、カーボンニュートラルの実現に向けて不可避な排出分を相殺するための技術・仕組みを指します。植林などの自然由来の手法から、DAC(Direct Air Capture)のような人工的な分離回収技術、バイオマスを利用してCO₂を地中貯留するBECCSなど、さまざまなアプローチが含まれます。IPCCは、気温上昇を1.5℃に抑えるには排出削減だけでは不十分で、世界全体で年間45〜100億トン規模のCO₂除去が必要としています。CDRは脱炭素の最終工程として、今後不可欠な役割を果たすと考えられています。