注目ベンチャー紹介:LiquidStack

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介はLiquidStackです。

LiquidStackは、液浸冷却(1相/2相)、Direct-to-Chip 液冷、CDU、モジュール型データセンターを展開。

AI/HPC向けに1ラック252kW対応の高冷却性能を提供し、高い電力効率・省スペースを実現します。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

LiquidStack

https://liquidstack.com/

サービス/プロダクト概要

液浸冷却(1相/2相)、Direct-to-Chip 液冷、CDU、モジュール型データセンターを展開。

AI/HPC向けに1ラック252kW対応の高冷却性能を提供し、高い電力効率・省スペースを実現する。

特徴/提供価値

・CDU/液浸タンクを含むターンキー構成を提供し、導入を容易化。NVIDIA HGX など最新GPU構成にも対応実績があり、データセンター建屋設計の自由度を大きく拡張。

・完全密閉構造 + クローズドループ冷却により外気・湿度の影響を受けず、粉塵・腐食・湿気を遮断。空調負荷・騒音を削減し、従来環境では困難な場所への設置も実現。

・水資源不要(WUE=0)を実現。排熱は高温液として回収可能で、地域熱再利用(district heating)など環境価値を付加。冷却塔も不要で運用コスト・CO₂を大幅削減。

・高いエネルギー効率と省スペース性により、データセンター総消費電力を最大30%以上削減。従来空冷比でラック密度を大幅向上でき、土地・建設コストの最適化に寄与。

同社が提供するDirec-to-Chip冷却のCDU

ビジネスモデル

液冷インフラ(CDU、液浸システム、モジュール型DC等)の提供に加え、設計・導入・保守を含むソリューションモデルを展開。

主顧客は大規模データセンターおよびAI/HPC事業者で、システム販売・サービスで収益化。

市場動向・なぜこの会社なのか?

・GPU高発熱に伴い液冷需要が急拡大しており、インフラ整備の中核技術として重要性が高まる。

・電力削減/CO2削減が世界的要請となり、省エネ性が高い液冷の採用が加速。

・大規模導入実績により、ハイパースケールデータセンターでの採用が現実的な選択肢となる。

・垂直統合による量産対応力と短納期を併せ持ち、スケール展開で優位。

同社のコア技術である2相浸漬冷却

顧客・競合・パートナー

•顧客: DellTechnologies, Hewlett Packard Enterprise, Meta Platforms

•競合: Submer, GreenRevolution Cooling, Iceotope

•パートナー: Intel,NVIDIA, Alps Alpine

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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