注目ベンチャー紹介:PORTABLE DIAGNOSTIC SYSTEMS

2023
9
18

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介は、PORTABLE DIAGNOSTIC SYSTEMSです。
PORTABLE DIAGNOSTIC SYSTEMSは、薬物検査用のプラットフォームを開発。少量の唾液から薬物をスクリーニングして警察当局にデータ提供します。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※

PORTABLE DIAGNOSTIC SYSTEMS

https://www.portabledx.com/

サービス/プロダクト概要

  • 薬物検査用のプラットフォームを開発。少量の唾液から薬物をスクリーニングして警察当局にデータ提供する。
同社機器 "Integrity-1"

特徴・提供価値

  • 独自のマイクロ流路カートリッジ、検査ソフトウェアを開発。(5件の特許)
  • 少量の唾液(<20μL)で薬物の検知が可能。競合技術の1/10以下の量。
  • 検知時間を大幅に短縮。(マリファナ検知:1分。従来は10分)
  • 検出キットおよび検出装置を安価に提供することが可能。

    使い捨てカートリッジ:価格$20/コスト$8、検出装置:価格$3,500/コスト$2,000

  • 薬物検知以外の診断にも展開が可能。(血液検査、毒物検査)
同社カートリッジのイメージ

ビジネスモデル

  • 薬物検査用の機器およびプラットフォーム開発
  • 試験運用をパスした後、2023年中にカナダ警察当局と契約締結を予定

なぜ今この会社なのか

  • マリファナなどの薬物の水際対策や路上検査においては、迅速かつ安価な検出プラットフォームが求められる。
  • カナダを中心とした北米の警察当局に需要があり、パイロット運用を実施中。
  • 同社は、独自のマイクロ流路を開発(最小幅 10μm、射出形成部材)。安価かつ正確な診断を実現する。
  • 検出する検体によっては、エレ事で開発中のマイクロ流路が採用される可能性も有する。

顧客・競合・パートナー

  • 顧客: カナダ警察当局
  • 競合: Abbott, Dräger, Hound Labs
競合製品 比較表 (同社資料より)

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