注目ベンチャー紹介:Velocia
2026
.
03
.
03

Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はVelociaです。
Velociaは、交通局が抱える利用率低下や需要偏重の課題に対し、リアルタイムなポイント還元を通じて利用者の行動変容を直接的に促すデジタルソリューションを提供しています。
Velocia
サービス/プロダクト概要
- 公共交通機関の利用者数増加と行動変容を促す、交通機関向けのリワード(ポイント)およびエンゲージメントプラットフォームを提供しています。

特徴・提供価値
- 公共交通機関の利用者増加と行動変容(オフピーク利用や特定ルートの乗車など)を促すため、乗客の行動に応じてリアルタイムにポイント(リワード)を付与する、交通システム向けのインセンティブプラットフォーム
- 行動ターゲティングによるポイント付与: 「オフピーク時の利用」「特定ルートの利用」「週N回の乗車」など、詳細な行動ルールに基づいてリアルタイムにポイントを付与し、混雑緩和や利用促進を実現
- 多様なポイント交換先: 獲得したポイントは、公共交通の運賃チャージのほか、UberやLimeなどのモビリティサービス、StarbucksやWalgreensなどの小売店ギフトカードと交換可能
- 既存アプリへのシームレスな統合(ホワイトレーベル対応): 交通局が指定する独自のブランドアプリや、Transit App、Moovitなどのサードパーティ製乗換案内アプリに直接組み込むことができ、利用者の摩擦を減らす
- 招待コードを活用したセグメンテーション: スポーツチームや企業が独自の「招待コード」を発行し、特定のイベント参加者(例:NHLの試合観戦者など)に対して無料乗車や特典を提供するスポンサー付きキャンペーンが可能
- リアルタイムなデータ可視化と高いROI: 新規運賃収入、新規利用者数、顧客満足度をダッシュボードでリアルタイムに可視化でき、交通局に対して約3倍の投資対効果(ROI)をもたらす
ビジネスモデル
- 従量課金モデル
- 「1乗車あたり」の課金ベースで収益を得ており、およそ1乗車につき数セントの課金
- インセンティブ手数料
- 交通局がインセンティブ用の資金(原資)を拠出し、Velociaは利用者が獲得したインセンティブに対して手数料を得るSaaSモデル
なぜ今この会社なのか
- パンデミック以降の利用者減少(約45%減)や運賃未払いなどの課題を背景に都市交通局が利用者回復のプレッシャーに直面していることに加え、サッカーワールドカップなどの大規模イベントに向けた需要管理やロイヤルティプログラムの導入ニーズが急速に高まっている
- 主要な運賃・決済プロバイダーとシステム統合されており、決済会社をチャネルパートナーとして都市のRFP(提案依頼書)に組み込まれる効率的な営業サイクルを確立しているとともに、実際に利用者数を25%以上増加させた実績がある
顧客・競合・パートナー
- 顧客:シワシントンD.C.、トロント、アトランタ、ピッツバーグなどの都市交通局。
- パートナー:運賃・決済プロバイダー: Siemens、Masabi、Cubic、INIT、Littlepay、Kuba、Vix。乗換案内アプリ・モビリティ: Transit App、Moovit、Uber、Lime、Strava。
こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
info@tgvp.vcTGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。