注目ベンチャー紹介:Signify
2025
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Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はSignifyです。
Signifyは、AIを使って消費財の 規制・コンプライアンス作業を自動化し、製品の市場投入までの時間を短縮するプラットフォームを提供しています。
Signify
サービス/プロダクト概要
- 専門AIエージェントが 法規制チェック、ドキュメントレビュー、承認ワークフローの自動化を行い、コンプライアンス負担を大幅に低減する SaaS型プラットフォーム

特徴・提供価値
- AIコンプライアンスエージェントによる規制要件の自動解釈・チェックが可能で、各国・各業界で異なる複雑な規制ルールをAIエージェントが理解し、製品仕様書・ラベル・パッケージデザイン・成分表などを自動でチェックし、人手に依存していた確認作業を大幅に効率化する
- 従来は専門チームによるレビューで数週間〜数か月かかっていたコンプライアンス確認を、AIによる即時チェックと自動指摘により、数時間〜数日に短縮し、製品の市場投入スピード(Time to Market)を大きく改善する
- 完成前のパッケージデザインデータ(画像・PDF等)をアップロードするだけで、成分表示、注意喚起文言、表現の適法性、国・地域ごとの表示要件などをAIが検証し、違反リスクや修正ポイントを具体的に指摘してくれる
- 製品仕様書、成分表、技術文書、申請用ドキュメントなどの規制適合性もAIが自動でレビューできるため、時間のかかる条文照合や要件チェックをAIが即時に行い、不足情報、記載ミス、規制との不整合を明確に指摘することで、レビュー工数と属人性を大きく低減する
- 規制担当、品質管理、マーケティング、外部パートナーなど複数の関係者が関わる承認プロセスを、単一のワークスペース上で管理でき、コメント・修正・承認履歴をすべて可視化することで、属人化や伝達ミスを防ぐことが可能
- 修正履歴、判断根拠、承認プロセスがすべてログとして保存されるため、内部監査や外部規制当局からの監査対応において、証拠提出や説明コストを大幅に削減可能
ビジネスモデル
- SaaSサブスクリプションモデル(無料トライアル+有料プラン)
- 利用料ベースの階層課金
なぜ今この会社なのか
- 規制の複雑化とグローバル展開により、従来の人手中心のコンプライアンス対応が限界に近づいているため各国・各業界で製品規制が高度化する中、チェック作業の遅れや手戻りが事業スピードのボトルネックになっている
顧客・競合・パートナー
- 顧客:消費財メーカー(食品、化粧品、日用品、ペットケアなど)、医療機器・OTC医薬品企業、電子機器およびグローバル輸出製品メーカーなど
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