注目ベンチャー紹介:Quantum Science

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介はQuantum Scienceです。

Quantum Scienceは、INFIQ® Quantum Dot(QD)技術を活用した短波赤外線(SWIR:800–2400nm)対応のセンサー材料・インク・デバイス技術を提供します。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Quantum Science

https://quantumscis.com/

サービス/プロダクト概要

  • INFIQ® Quantum Dot(QD)技術を活用した短波赤外線(SWIR:800–2400nm)対応のセンサー材料・インク・デバイス技術を提供。

特徴/提供価値

•QuantumScienceは量子ドット技術でSWIRイメージングを実現。InGaAs比100分の1のコストで高性能を提供し、価格障壁を解消。

•材料合成からインク化、デバイス設計まで一貫対応。カメラ、車載、医療など多分野に応用可能で開発効率を向上。

•車載向けでは自動緊急ブレーキや乗員検知、アイ・トラッキングなどに対応し、OEMの安全機能強化やADAS開発を支援する。

•コンシューマ向けではスマートグラスや顔認証などに応用。低消費電力・軽量化を実現し、次世代UI/UXの実装を可能にする。

•波長可変性と重金属フリー材料への対応で環境規制にも適合。多様な波長ニーズに応える柔軟な製品ポートフォリオを提供する。

同社が提供するQDインク

ビジネスモデル

・量子ドット材料・インクとデバイスプロセス技術を提供。材料販売に加え、ライセンス供与や共同開発を通じたマネタイズ。

市場動向・なぜこの会社なのか?

•既存SWIR市場はInGaAs依存で高コスト。コンシューマや車載などマスマーケットへの普及が進まず、新技術による価格破壊が求められている。

•AIや自動化の進展で高精度センサー需要が急増。SWIRによる視認性向上と新たなセンシング機能が各業界で求められている。

•環境規制の強化やサステナビリティ志向により、重金属フリーや低環境負荷の材料が選好されるトレンドが拡大。

•Quantum Scienceは材料合成からデバイス化までのフルスタック開発力と量産体制を持ち、短期間で商業化を実現可能。

•世界的Tier1企業との実証・採用実績を有し、市場投入までのリスク低減とスピードを両立できる稀有なポジションを確立。

同社がターゲットするアプリケーションと、各用途における波長帯

顧客・競合・パートナー

•顧客: Photon Focus、欧州CMOSセンサーメーカー

•競合: SWIR VisionSystems、Emberion、Allied Vision

•パートナー: Photon Focus、半導体メーカー、政府系ファンド

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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