注目ベンチャー紹介:Nano Wired

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介はNano Wiredです。

Nano Wiredは、金属ナノワイヤを用いた接合技術「KlettWelding」を提供し、低温・高導電性・高速接合を実現。半導体、電子部品の製造効率向上に貢献します。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Nano Wired

www.nanowired.de

サービス/プロダクト概要

  • 金属ナノワイヤを用いた接合技術「KlettWelding」を提供し、低温・高導電性・高速接合を実現。半導体、電子部品の製造効率向上に貢献。

特徴/提供価値

・NanoWiredのKlettWelding技術は、室温に近い低温で数秒以内に高強度な接合を実現し、熱に弱い部材や高密度実装の製造工程を効率化できる革新的なプロセス。

・金属ナノワイヤの密着によって、従来のはんだに比べて極めて高い導電性と接合強度を両立し、長期信頼性が求められる電子機器でも安定した性能を発揮する。

・この接合技術は、真空や高圧、特殊雰囲気などを必要とせず、簡易な設備で省エネルギーかつ安定した接合を可能にし、製造コストの低減にも寄与する。

・半導体チップ、MEMS、センサーなど多様なデバイスや異種材料間の接合にも対応し、3D構造や次世代デバイスの柔軟な設計・製造を支援可能。

・鉛を含まない環境配慮型の材料を用い、接合プロセスの省電力化も実現することで、持続可能なモノづくりとカーボンニュートラルの推進に貢献する。

同社が提供する装置

ビジネスモデル

・ナノワイヤー構造物を製造する装置の販売 ・ライセンス提供 ・受託加工サービス

市場動向・なぜこの会社なのか?

・従来のはんだ接合は高温プロセスが必要で熱によるダメージや工程コストの増大が課題となり、低温・省エネ接合技術の需要が急速に高まっている。

・IoT、EV、5G機器の小型・高密度化が進む中、ナノレベルで高精度な接合を可能にする新技術の市場ニーズが拡大している。

・環境規制の強化により、鉛フリー・省エネルギー技術の導入が必須となり、NanoWiredの持つ環境負荷低減型技術が注目されている。

・製造業界では生産効率向上と設備簡素化が求められ、真空不要・高速接合を実現するNanoWiredのソリューションが大きな価値を持つ。

半導体パッケージ内の接合SEM写真 (同社資料より)

顧客・競合・パートナー

•顧客:Infineon、自動車関連企業

•競合:Liquid Wire, MicroAlign, CJT

•パートナー:JX NipponMining, Walden International, Fraunhofer

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