注目ベンチャー紹介:mbodi AI
2026
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09
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Written by Ryo Takei
今回の注目ベンチャーの紹介はmbodi AIです。
mbodi AIは、米国ニューヨークを拠点とするPhysical AIスタートアップです。自然言語でロボットに新しい作業を教え、短時間で実行できるAIソフトウェアを開発しています。複数のAIエージェントが認識・推論・計画・制御を連携させることで、従来は専門エンジニアによるプログラミングが必要だった産業用ロボットの導入や作業変更を簡素化。製造・物流現場における、より柔軟なロボット自動化を目指しています。
mbodi AI
サービス/プロダクト概要
- mbodiは、自然言語や簡単なデモンストレーションを通じてロボットに新しい作業を教え、実環境で実行させるEmbodied AIプラットフォームを開発しています。ユーザーの指示とカメラなどから得られる周囲の情報をAIが理解し、ロボットが実行可能な具体的な動作へ変換します。
- 複数のAIエージェントが、周囲の認識、作業内容の理解、動作計画、ロボット制御を連携して実行する仕組みを採用。特定のロボットや単一のAIモデルに依存せず、さまざまなロボットへの展開を目指しています。

特徴・提供価値
- 自然言語によるロボット教示:作業内容を自然言語で伝えることで、専門的なコードを書くことなくロボットに新しいスキルを教えることができる。製品や工程の変更に伴う再プログラミングの負担を減らし、変化の多い製造現場への柔軟な対応を可能にする。
- AIエージェントによるロボット制御:単一の大規模AIモデルですべてを処理するのではなく、複数のAIエージェントがタスクを分解し、認識・推論・動作計画などに必要なモデルやツールを組み合わせてロボットを制御する。生成AIと従来のコンピュータビジョンや経路計画などを組み合わせ、柔軟性と実用性の両立を目指している。
- さまざまなロボットに対応:特定メーカーや機種に依存しない設計で、異なるロボットアームや周辺機器への適用を想定。一度習得したスキルを他のロボットや拠点へ展開し、ロボット導入のスケールを容易にする。
- ABBとの連携による商業化を推進:2024年のABB Robotics AI Startup Challengeで優勝し、ABB RoboticsとAIロボティクスの商業化を推進。なお2025年にはSoftBankがABB Roboticsの買収を発表している。
ビジネスモデル
- mbodiは、製造業、物流企業、ロボットメーカー、システムインテグレーター向けに、既存の産業用ロボットをより柔軟に活用するAIソフトウェアを提供するB2Bモデルを展開しています。
- ロボットメーカーとの連携も重要な販売・展開モデルとしており、ABB Roboticsとは共同商業化に向けた取り組みを進めています。ABBのロボット技術・顧客基盤とmbodiのAIソフトウェアを組み合わせることで、実際の産業現場への展開拡大を目指しています。
なぜ今この会社なのか
- 製造・物流現場では人手不足を背景にロボット導入が進む一方、従来の産業用ロボットは、製品や工程が変わるたびに専門エンジニアによる再プログラミングが必要となる。そのため、多品種・変動の大きい作業では自動化が難しく、ロボット導入拡大のボトルネックとなっている。
- 一方、LLMやVLM、ロボット向け基盤モデルなどが急速に進化し、AIが実世界を認識・推論・操作する技術が実用段階に近づいている。mbodiは、一つの巨大な基盤モデルを開発するのではなく、進化する複数のAIモデルやロボットスキルをAgentic AIで組み合わせ、実際の産業現場で安定して動かすレイヤーを構築することで、ロボット自動化の対象領域拡大を目指している。
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顧客・競合・パートナー
- 顧客:CPGを中心とする製造業、物流企業、システムインテグレーター、ロボットメーカーなど。
- 競合:Trener Robotics(自然言語による産業用ロボットの教示・制御)、Generalist、Skild AI(汎用ロボット基盤モデル)など。
- パートナー:ABB Robotics(2024 ABB Robotics AI Startup Challengeで100社以上から選出され、産業用ロボット向けAIの共同開発・商業化を推進)。
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