注目ベンチャー紹介:General Lattice
2026
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Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介は、General Latticeです。
General Latticeは、計算設計(コンピュテーショナルデザイン)と3Dプリンティングを活用して、軽量で高強度などの特性を最適化した次世代の構造材料・製品を開発をしています。
General Lattice
https://www.generallattice.com/
サービス/プロダクト概要
- ラティス(格子)構造の設計技術と3Dプリンティングを組み合わせ、軽量かつ高強度・高機能な構造体や製品を設計


特徴・提供価値
- ラティス構造(格子構造)を活用し、素材そのものではなく内部構造の幾何学によって性能(衝撃吸収・反発・軽量性・熱伝導など)を制御する「メタマテリアル」的アプローチを採用。例えば、空気を使わずに通常のバスケットボールと同等の反発性能を実現するなど、従来材料では困難だった性能設計が可能
- 独自の計算設計(computational design)アルゴリズムにより、強度・重量・柔軟性・熱性能など複数の要件を同時に最適化で、数千以上の設計パターンを高速に探索し、人手設計では到達できない構造設計を実現することで、顧客ごとに最適化された“設計された材料”を提供
- 3Dプリントを前提としつつも、自社でハードウェアや新素材を開発するのではなく、市販のプリンターと材料を活用する戦略を採用しており、ビジネスモデルは技術ライセンス型で、顧客製品にラティス技術を組み込む設計・開発を行った後、量産時に「1ユニットあたりのライセンスフィー」を徴収する仕組み
- 主な製品・用途は、防護用途(ヘルメットや防弾ベストの衝撃吸収)、スポーツ用途(エアレスボールなどの反発制御)、熱マネジメント(航空宇宙・防衛向け冷却構造)、軽量構造(ドローンや自動車部品)などで、1つのラティス構造で複数機能(衝撃・振動・熱など)を同時に担う点が特徴
- 設計から試作・検証・量産までを一貫して提供する開発フレームワークを持ち、顧客の評価指標(KPI)に合わせてラティス構造を最適化でき、短期間(数週間〜数ヶ月)でプロトタイプから実用レベルまで到達できるスピードが競争優位
ビジネスモデル
- リカーリングモデル:顧客製品にラティス技術を組み込み、量産時に1ユニットごとのライセンス料を得る
- ハイブリッド:初期は設計・試作などの受託収益を得て、その後ライセンス収益へ移行
なぜ今この会社なのか
- 計算設計(アルゴリズムによる構造最適化)と3Dプリントの進化により、「構造そのものを設計して性能を作る」技術が実用・量産フェーズに入り、従来は研究に留まっていた新しい材料設計アプローチが商用化できる段階に来ているため
- 防護・軽量化・熱管理・音響など複数分野で高性能化ニーズが同時に高まる中、既存材料では限界が見えており、ソフトウェア主導で性能を最適化できる同社のアプローチが横断的に適用可能なタイミングにあるため
顧客・競合・パートナー
- 顧客:
- スポーツ用品メーカー(例:Wilson)など、製品性能(反発・クッション性)を差別化したい企業
- 防衛・防護領域(ヘルメット、ボディアーマーなど)で衝撃吸収性能を高めたい企業・政府機関
- 航空宇宙・自動車・ドローン企業など、軽量化や熱マネジメントが重要なOEMメーカー
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