注目ベンチャー紹介:Doppel

Written by Yusaku Masunaga

今回の注目ベンチャーの紹介はDoppelです。
Doppelは、AIと人間の専門知識を融合させた「Doppel Vision」プラットフォームを提供し、ソーシャルエンジニアリング攻撃から企業を保護するサイバーセキュリティ企業です。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Doppel

https://www.doppel.com/

サービス/プロダクト概要

Doppelは、AIと人間の専門知識を融合させた「Doppel Vision」プラットフォームを提供し、ソーシャルエンジニアリング攻撃から企業を保護するサイバーセキュリティ企業です。このプラットフォームは、フィッシング、なりすまし、ディープフェイク、ブランド詐称などの脅威を高速で検出・無効化し、企業のデジタルプレゼンスを守ります。

同社HPより

特徴・提供価値

  • クロスチャネルの脅威インテリジェンスの統合:メール、SNS、ウェブ、ダークウェブなど複数のチャネルからの脅威情報を統合し、全体像を把握します。
  • AIと人間の専門知識の融合:大規模言語モデル(LLM)と専門家の分析を組み合わせ、精度の高い脅威検出と対応を実現します。
  • 迅速な対応時間:Teams/Slack/Emailで受け取った悪意のあるリンクなどへの平均対応時間は4.82分、フィッシングドメインは平均0.97時間、SNSやアプリのなりすまし対応は平均10.4時間で完了します。
  • リアルタイム性:毎日1億インディケーターを分析し、迅速な対応を可能にしています。
  • 多様な製品ラインナップ
    • Brand Protection:ブランドのなりすましや偽アカウントを検出・削除します。
    • Executive Protection:経営陣や著名人への個人攻撃を防ぎます。
    • Employee AbuseBox:従業員からのフィッシング報告を活用し、攻撃インフラを特定・無効化します。
    • Brand AbuseBox:顧客からの詐欺報告をAIで自動処理し、なりすましインフラを排除します。

ビジネスモデル

  • サブスクリプションモデル

なぜ今この会社なのか

  • 生成AIやディープフェイク技術の進化により、ソーシャルエンジニアリング攻撃の手法が高度化し、従来のセキュリティ対策では対応が困難。
  • 新たな脅威に対し、AIと人間の専門知識を組み合わせた革新的なアプローチ

顧客・競合・パートナー

  • 顧客:金融、テクノロジー、暗号資産、小売、メディア、医療、政府機関など、幅広い業界の企業が採用しています。
  • 競合:ZeroFox、BrandShield、CybelAngelなど、デジタルリスク保護やブランド保護を提供する企業。
    • ZeroFox:NPL・画像解析AIを活用しソーシャルメディアの監視や脅威検出を行います。政府や大規模組織に強みがあります。
    • BrandShield:ブランド模倣・偽EC・知財侵害の可視化を提供し、SMB向け。
    • CybelAngel:脅威の検出や情報漏洩の特定を行います。機械学習を用い、セキュリティ意識の高い大企業に向いています。
  • 投資家:Andreessen Horowitz(a16z)、Bessemer Venture Partners、South Park Commons、SV Angelなどの投資家から支援を受けています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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