注目ベンチャー紹介:Chiptip Technology

Written by Hiroaki Kawada

今回の注目ベンチャーの紹介はChiptip Technologyです。

Chiptip Technologyは、ソフトウェア開発のように、半導体チップを短期間・低コストで何度も改良できる開発プラットフォームを提供するスタートアップです。従来の半導体開発は、試作品を1回作るだけでも数年・数億円から1000億円を超えることがあり、一度作ると簡単には修正できません。同社は、書き換え可能なチップ(FPGA)をクラウド上で利用・管理する独自技術により、開発期間を数週間、初期開発コストを1000万円以下まで削減し、最終的に量産向けASICへ移行できる環境の実現を目指しています。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Chiptip Technology

サービス/プロダクト概要

  • ソフトウェアのように、半導体チップを短期間・低コストで何度も設計・改良できる開発プラットフォームを提供
  • 書き換え可能なチップ(FPGA)をクラウド上で利用・共有できる環境を構築し、高価な開発設備を持たなくてもチップ開発を可能にする
  • Kubernetes(クラウド上の計算資源を自動で管理・割り当てる技術)を活用し、複数の開発者が効率よくチップ開発を進められる環境を提供
  • 試作段階ではFPGAで設計・検証を繰り返し、その設計を量産向けASICへ移行できる「FPGA-to-ASIC」機能を提供
  • 従来は製品規模によって数億~数千億円、数年を要していた半導体開発を、初期コスト1,000万円以下、数週間単位で繰り返し開発できることを訴求
Software-Defined Hardwareによる半導体開発の効率化の効果イメージ

特徴/提供価値

  • 試作品を短期間で何度も改良できるため、チップ開発の失敗リスクを大幅に低減
  • クラウド上でチップを共有・管理でき、遊休リソースの有効活用や開発効率向上に貢献
  • 試作段階は柔軟に改良し、量産時のみASICへ移行することで、開発スピードと量産コストを両立

ビジネスモデル

  • クラウドサービス事業者やアプリケーション開発企業向けに開発プラットフォームを提供。ソフトウェアライセンス、IPコアマーケットプレイス(クラウド上でのIP使用量の時間課金等)、FPGA-to-ASIC移行サービスなどで収益化
Chiptip Technologyのビジネスモデル

市場動向・なぜこの会社なのか?

  • AIデータセンター以外にも6G、耐量子暗号(PQC)など、高性能チップの開発需要は急速に拡大している
  • 一方で、先端半導体は開発コスト・期間ともに増加し、新規参入や試行錯誤が難しくなっている
  • 同社は、ソフトウェア開発のようなアジャイルな開発手法を半導体へ持ち込むことで、チップ開発の民主化を目指している

顧客・競合・パートナー

  • 顧客:クラウドサービス事業者、半導体・システム開発企業、通信・セキュリティ関連企業
  • パートナー:FPGAクラウド事業者、IPプロバイダー、耐量子暗号IP企業、6G通信・セキュリティ企業などと協業
  • 競合:AWS EC2 F1/F2、SmartNICソリューション(AMD・Intel)
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