注目ベンチャー紹介:Bricklayer AI
2025
.
06
.
24

Written by Yusaku Masunaga
今回の注目ベンチャーの紹介はBricklayer AIです。
Bricklayer AIは、サイバーセキュリティ業務向けに特化したマルチエージェント型AIプラットフォーム を提供し、セキュリティオペレーションチームをサポートします。
Bricklayer AI
サービス/プロダクト概要
Bricklayer AIは、サイバーセキュリティ業務向けに特化したマルチエージェント型AIプラットフォーム を提供しています。SOC(Security Operations Center)を中心に、インシデント対応、脆弱性管理、コンプライアンス支援など、AIエージェントが自律的かつ連携してセキュリティ業務を遂行することで、アナリストの作業を大幅に効率化します。

特徴・提供価値
- マルチエージェント連携と自律処理:AIエージェント同士が役割分担・協調・指示を行う「エージェントtoエージェント協調」機能を搭載。従来のSOARに代わる柔軟かつ継続進化するワークフローを実現。
- セキュリティ専用のAIテンプレート群:SOCアナリスト、IRレポーター、脆弱性分析などの業務に最適化されたプロシージャとAIがあらかじめ用意されており、即戦力として導入可能。
- 手間のかからない統合とチューニング:SIEM、EDR、SOAR、脅威インテリジェンス、チケット管理などの既存セキュリティツールに連携可能で、最小限の統合作業で導入できます。
- 知識の蓄積と再利用:コンテキスト・メモリ機能により、各エージェントが組織固有の知識を継続的に蓄積・共有。セキュリティチームの属人性を排除し、ナレッジを組織に残すことができます。
- 厳格なガバナンス:すべてのAIアクションに対して履歴と説明責任が取れる設計。ISO 27001やNIST AI RMFなどの認証も取得中。
ビジネスモデル
- SaaS サブスクリプションベース(年間10万ドル規模)
- MSSP向けに小規模顧客向け低価格プラン(年間1万ドルから)も提供
なぜ今この会社なのか
- SOCアナリストの過負荷と採用困難という構造的課題に対し、AIによる代替手段として明確なニーズが存在
- 生成AIブームの中で、実運用に足る唯一のセキュリティ特化型エージェント基盤
- Fortune 500、MSSP、通信事業者などへの展開を開始しており、10社以上の導入実績とPoCでの高いROIを立証
M
顧客・競合・パートナー
- 顧客:エンタープライズ企業および MSSP が主な導入先。
- 競合:Protect AI、GhostなどのAI SOC自動化企業、SplunkやPalo Altoなどベンダー型SOAR、MicrosoftやWizなどGenAIセキュリティチャットボットなども競合。
こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
info@tgvp.vc
TGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。