注目ベンチャー紹介:AttoTude

Written by Hiroaki Kawada

今回の注目ベンチャーの紹介はAttoTudeです。

AttoTudeは、THz(テラヘルツ)帯のASICと低損失waveguide技術を活用し、AI/HPC向け次世代インターコネクトを開発するスタートアップです。特に、近年注目されるSilicon Photonics(SiPh)やCo-Packaged Optics(CPO)といった光インターコネクトとは異なるアプローチとして、“THz electrical-over-waveguide”という新しいアーキテクチャで、AIクラスタのScale-Up接続を実現しようとしています。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

AttoTude

サービス/プロダクト概要

  • AttoTudeは、THz ASICとdielectric waveguideを組み合わせた高速インターコネクト技術を提供
  • 600–900GHz帯のTHz信号を利用し、224G/448G PAM4ベースの超高速通信を実現
  • 従来の銅配線(DAC/AEC)より長距離、かつ光インターコネクトに対しては低コスト・低消費電力・高実装性を狙う構造
  • 現在AIデータセンターではSiPh/CPOなど光技術への移行が進む一方、AttoTudeはレーザーや光変調器を用いず、ASICベースのTHz signalingによって同様の帯域課題を解決しようとしている
  • Pluggable(ラック間)およびCo-Packaged(パッケージ間)双方のアーキテクチャを想定
AttoTudeのTHz通信ASICと専用ウェーブガイドの概要
AttoTudeのTHz有線通信のポジショニング1

特徴/提供価値

  • コア技術はTHz 送受信ASIC + 低損失waveguide
  • 光通信のようなレーザーや超高精度アライメントを不要化
  • ASICベースの製造アプローチにより、高歩留まり・高信頼性・量産性を訴求
  • 電気信号をTHz帯へ変換して伝送することで、光通信並みの帯域と銅配線並みの実装性を両立
  • 特にAIクラスタのScale-Up用途において、電力効率・コスト・実装密度改善を狙う
AttoTudeのTHz有線通信の通信距離、通信コスト、MTBF(平均故障間隔)
(年間故障数予測 = 運用個数 × 運用時間 ÷ MTBF)

ビジネスモデル

  • THz interconnect chipおよびmoduleの販売
  • THz interconnect platformとしてのライセンス展開も視野

市場動向・なぜこの会社なのか?

  • AIクラスタの帯域需要増加に伴い、GPUあたりのインターコネクト速度は112G → 224G → 448G PAM4へと急速に進化しており、消費電力も1GPUあたり300W級から1000W超へ拡大する中、従来の銅配線では通信距離・消費電力・損失面で限界が顕在化
  • そのため業界ではSiPh/CPOなど光インターコネクトへの移行が進んでいる
  • 一方で、光技術はレーザー、パッケージング、歩留まり、消費電力など新たな課題も抱えている
  • AttoTudeは、その代替/補完アーキテクチャとして“THz interconnect”領域を狙い、電気配線の実装性と光通信並みの帯域を両立しようとしている
  • 特にAI/HPCのScale-Up接続(rack内〜rack間短距離)において、新しいインターコネクトアーキテクチャとして注目される

顧客・競合・パートナー

  • 顧客:データーセンター通信機器(インターコネクト)サプライヤー、GPUメーカー、クラウド/ハイパースケーラー
  • パートナー:TSMC等ファウンドリ、パッケージング/インターコネクト関連企業
  • 競合:Point2 Technology (RF/THz waveguide interconnect企業)、Silicon Photonics/CPO関連企業
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