注目ベンチャー紹介:Archil

Written by Yusaku Masunaga

今回の注目ベンチャーの紹介はArchilです。
Archilは、Amazon S3バケットをAIで利用するためのデータアクセスを可能とする技術を開発しています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Archil

https://archil.com/

サービス/プロダクト概要

Archilは、Amazon S3バケットを無制限容量・ローカルファイルシステムのように扱えるクラウドストレージプラットフォームです。AIモデルのトレーニングや分析に必要な大規模データセットへのアクセスを、コード変更なしで即時・高速に行えるように設計されています。

同社HPより

特徴・提供価値

  • 30倍高速なアクセスとサブミリ秒応答:S3への直接アクセスに比べ、30倍高速で低レイテンシーを実現。
  • 90%のコスト削減:EBSなどのブロックストレージを使うより安価。
  • POSIX完全互換:リネーム、追記、ロックなど、既存アプリそのまま実行可能。
  • 共有キャッシュ層:複数インスタンス間でキャッシュを共有し、スケーラブルで一貫性のある高速アクセスを提供。
  • 統合型データレイヤー:クラウドストレージを即座に“無限ディスク”として利用できるため、データ移動や容量計画が不要。

ビジネスモデル

  • サブスクリプションモデル。標準価格は月額0.20ドル/ギガバイト
  • MSSP向けに小規模顧客向け低価格プラン(年間1万ドルから)も提供

なぜ今この会社なのか

  • データ転送が時間とコストが大きく、AIや分析による大規模データアクセスのボトルネックとなっている。
  • クラウドネイティブアプリの需要拡大。
  • ユーザーにはS3の耐久性とコスト効率を維持しながら利用を延命したいニーズがある。

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顧客・競合・パートナー

  • 顧客:Fly.ioやDepotが初期導入企業。
  • 競合:Alluxio、Quobyteといったストレージ仮想化系。AWSも類似機能を提供している。
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